塗装準備イメージ

工具・器具

刷毛

刷毛 ポリウレタン、エポキシ樹脂ベースの塗料を塗布するための特別な刷毛を使用してください。
刷毛は豚の剛毛(腰のある豚毛)で、また溶剤に適応する耐性のあるものでなくてはなりません。
家庭用のプラスチック/アクリル水性用の刷毛などは溶剤に無抵抗のため、溶解する場合があります。
優れた良質なブラシは、均質で、コンスタントなパターンに仕上がります。
狭い、小さな範囲での使用をお勧めします。

ローラー

ローラー ローラーは、広い表面積を塗るのに最適です。
適切な大きさのローラーは、優れた結果をもたらします。
全ての場合において、均一な結果を達成するため、最終的なコーティングはヨットに沿ってクロスストリーク技術を使用します。
きれいな仕上がりにするには、下図のクロスストリーク法を参照してください。

① ローラー(45度)の斜めの動きから始めて、0.5㎡の面積を塗布します。 ② ローラー(最初に塗布した方向から90度)の斜めの動きを続けます。 ③ 最終コーティングは、ローラー(ヨット前面から後部へ)で喫水線と水平になるように平行に塗布します。

基材表面の準備

塗装表面がキレイになっていることを確認してください。

塗装を始める前に、塗装表面がキレイで乾燥している事を確認してください。
NanoPhosマリーンは、各アプリケーション前の表面を準備するための効果的な製品を提供しています。
塗布された塗料の密着性を良くするために、準備段階で適切な製品を使用し、正しい手順に従う事が極めて重要です。

環境条件の確認をしてください。

周囲の外気と基材の温度、湿度、風は、最高の結果を得るために大切です。
極端な気象状況 や環境状況が不安定でプロセスを急がなければならない状況などの場合は避けてください。
出来るだけキレイな空気の環境で使用してください。
特にコーティング前は、完全に表面をクリーンな状態にしてください。
NanoPhosマリーンの全ての製品を使用する前に、テクニカルデーターシートに記載された勧告、推奨、指示に必ず従ってください。

油分が取り除かれているか確認してください。

コーティング塗布前に、全てのグリース、油分、燃料、ワックス、シリコン及び他の油性残基物は取り除かなければなりません。
塗装面がきれいであれば塗布の準備完了です。
クリーニングの指示に従い、残留物を除去するためのHMDへビーデューティーマリーンディグリーザーを使用します。

常に塗布面を汚れから避けるために清潔な布を使用してください。

ディグリーザーは、HMD へビーデューティーマリーンディグリーザーを浸した清潔な布を使用し、換気の良い場所で行ってください。
1㎡を円を描くように洗浄し、次のプロセスに行く前毎に、布の表面を変えてください。
安全のため、この行程中は保護手袋とゴーグルを着用してください。
関連する安全デー ターシートを参照ください。

塗装しない部分を保護してください。

プラスチックパーツ

全てのプラスチックパーツは、塗装前に取り外すか、マスキングテープなどで養生してください。
このプロセスは、塗料が金属パーツを酸化させる場合があるため必要であると考えられます。
ゴムや柔軟性のある表面には使用しないでください。
塗料が固まる時、塗料は硬化しますが表面は柔らかいままのため、ひび割れを起こす場合があり、結果、水分や湿気を浸透させ悲惨な結果となる場合があります。

チーク材

チーク材表面に塗布する場合、塗布前に、表面をチェックしなければなりません。
チーク材は簡単に染色され、その外観が崩れてしまいます。
さらに木材は湿気を保持しており、塗膜の下に閉じ込めれらることにより、コーティングフレークをつくる場合があります。
コーティングをする必要がある場合、表面下のゴミ残砕を除去する事をお勧めします。

水洗い ハイドロブラスト

水洗いまたは高圧洗浄を継続します。
表面がキレイであるかどうかを判断するために、水の流れや色をよく見ます。
フロー開口部や穴が空いた場所などは補修が必要な場合があります。
新鮮な水と(油または他の異物などで汚れていない)チューブを使用する事が重要です。

サンディング

洗浄後、機械(サンダー使用)または狭い箇所には手動(サンドペーパー使用)どちらかを使用して少し研磨します。
その目的は、良好な表面形状を作成するためです。エアブローを使用して残留物や塵・埃を取り除いてください。

注意点

基材の温度は最低5℃以上で、環境温度の結露点は最低でも3℃以上でなくてはなりません。 十分乾燥(硬化)させるために換気の良い場所で行ってください。


塗布方法

前処理−準備

洗浄、サンディング後、そして塗装前に、表面をチェックし、同時に新しい塗装の密着性をよく する良質なプライマーを使用する必要があります。
全ての表面を修正します。準備が完了すると、あなたのヨットの表面は紙片の表面と同じような状態になっていなければなりません。
塗装前に、表面の欠点を見つける事が出来ない状態まで、ヨットの表面をチェックしてください。
(強力なヘッドライトを用いて、または指の感覚によって。)

ファイバーグラスの塗装

ファイバーグラス(FRP、ガラス強化ポリエステル)は、高い耐久性と低メンテナンスの特長を有する軽量の材料で形成され、グラスファイバーで補強されているポリエステル樹脂です。
FRPは、ゲルコート層で被覆されています。
時間が経つにつれて、ゲルコートとファイバーグラスは、紫外線照射とハードな使用に曝されると、結果として劣化や亀裂、ひびが生じます。

金属の塗装

マイルドスチールとアルミニウムがヨットの構造に使用される主な理由として、耐久性、製造が容易、防水、非浸透性の特性のためです。
海洋環境でこれらの材料は、腐食に耐えられる。 外観の改善の両方を必要とします。
適切な表面の準備、適切なペイントシステム、ツールや材料、スチール・アルミニウムで作られた船体は、最小限のメンテナンスで長期間よい状態が保たれます。

木の塗装

木は自然材料のため、海洋環境にさらされると様々な問題をおこす事があります。
生物解性であるように、最終的に木を破壊する、様々な悪化を引き起こす真菌から腐敗病などの色々な生物に食物を提供しています。
その上、木は大量の水を吸収する事ができ、収縮と拡張を引き起こし、コーティングシステムの密着力に悪影響を与えます。
木製のヨットは、その主な敵からも保護されなければなりません。
太陽の紫外線、海水、雨、風、そして空気中に浮遊しているちり・ 埃は木の天然繊維を破壊します。
適切な表面の準備及びコーティングシステムを使用する事により、これらの問題は解決でき、さらに木材の自然な美しさが強調されます。
使用される製品タイプに関係なく、適切な表面の準備は、非常にキレイにニスを塗布するためにはとても重要です。
中サンドペーパーを使用して、表面から全ての不純物を除去する事が不可欠です。古い既存のニスが塗布されている場合、中粒度研磨紙を使用してください。
いずれにせよ、全ての塵・埃、汚れの残基物を表面から除去する必要があります。

塗装が難しい場所

多くのヨットデザイナーは、スタイリッシュな結果を作り上げるため、スタイリッシュで鋭利な凹みをつくります。
しかしながら、このアルコーブ(凹み)はヨットを塗装する職人を困難にさせます。
このアルコーブとシャープなコーナーはスプレーで塗装する事が実際実用的でなく、素晴 らしい色合いの塗装の提供が出来ません。
もし全ての場所で同じ厚みに塗装する事が出来なかったら、均一に乾くことが出来ず、そしてそれは危険なクラック(隙間)を生成します。
このような塗装が難しい場所はペイント用刷毛の使用が必要となるかもしれません。
もちろん刷毛はいくつかのラインを残します。刷毛のきちんとした使用が必須となります。

滑り止めの表面

ヨットのデッキは滑り止めでなければならず、そのため特殊な塗料で塗装します。
これらの場所を滑り止め塗料で塗布すると、表面の滑り止め効果のある突起で覆われ摩擦力を低減または抑制します。
このような表面は、徹底的に研磨したのちに再び滑り止め塗料をコーテイング しなければなりません。
もしくはすべてのヨットの床にコーティングする事をお勧めします。

オズモシス

オズモシスは、両側の溶質濃度を等しくする傾向があり、より高い溶質濃度の領域に、半透過性膜を通して溶媒力のある分子(例えば水)を自発的に移動させます。
ヨットは、グラスファイバー(ファイバーグラスまたはGRP)によって補強されたポリエステル樹脂で出来ています。
切り込み、添付ポイント、キズ、劣化したゲルコートは、ポリエステルが濡れて水を吸収する要因となります。
ポリエステルはその場で分解(加水分解GRP)し始め、「ローカル(その場の)」の液体に混合し、その蓄積を増加させるための物質を提供します。
一方、浸透を介して希釈された 塩水は、増加する濃度のバランスを保つためにGRP部分に溶媒(純水)の分子を提供していきます。
こうしてますます多くの水が船に透過し始めます。この現象は「オズモシス現象」として広く知られています。
浸透は、酸性の臭いの液体を含み、直径2-3mmから2-3cmの泡をヨット表面に生成します。
臭気は、ポリエステルの加水分解成分(酢酸)によるものです。
この液体は高密度の酸性のため、泡を破裂させる際、目を保護しなければなりません。

湿気凝集がポリエスエル構造に割れ目をつくります。 ゲルコートの下の真空中で水が集まります。 ゲルコートのガラス素材が分離して水泡(ふくれ)が現れます。

予防

オズモシス現象を回避するために、保守の際に従うべきいくつかのステップがあります。
準備/養生期間の数ケ月間、ヨットを上架している時は、十分に乾燥させる事が望ましいです。
理想的には、ヨットは陸上に少なくとも1か月は置き、きちんと乾燥させ、その後、ポリエステルの含水量を測定しなければなりません。
含水量は15%を超えてはいけません。
超えてしまった場合は、専門家のアドバイスを得る事をお勧めします。
船が上架され、よく乾燥した後、ポリエステルの中に侵入する湿気を防止するために、ゲルコート・トップコートの上から全てのクラック(傷)を修復しなければなりません。
湿気が侵入し、浸透作用が起こる最も脆弱な場所は、吸水口、排水口、舵、フラップなどです。
これらの場所はダブルチェックをし、必要に応じて防水処理を行ってください。

修復

ヨットがオズモシスの兆候を示しているときに行わなければならない最初のステップは、ローカルまたは一般的な修復の手順を専門の技術者に尋ねる事です。
オズモシスを示すヨットの外面の気泡とは別に、湿気がポリエステルの中にあるかどうか(隠れた浸透)全てのヨットを湿度計でチェックする必要があります。
このような場合、ヨットの全表面からゲルコートを除去し、浸透している領域を局所的に修復する必要があります。
水分を完全に蒸発させるために、 長時間色なしのままにする必要があります。
船体の水分含量を測定し、15%未満である場合は塗装に進みます。

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